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海外へ上手に引越すポイント

海外へ引越す際のダンドリの確認

海外への引越しは、一般的に次のような流れになります。

１．役所関係の手続き（転出届など）

海外へ1年以上滞在する場合は、転出届・国民健康保険に加入している場合、喪失届の手続きをします。
1年未満の場合は海外に住所が移らないので、手続きは必要ありません。
国保も住所地の市区町村で継続して加入することになるため、海外滞在期間中も保険料を支払う必要があります。
海外滞在期間中に、国保の加入者が出産したり死亡した場合、出産育児一時金や葬祭費の支給対象となります。

２．パスポート＆ビザの取得

届出先	住所地の都道府県旅券課またはパスポートセンター
届出人	本人または代理人
必要なもの	・一般旅券発行申請書　1通（パスポート申請窓口にて入手） ・戸籍抄（謄）本　1通（申請日6ヶ月以内に作成されたもの） ・写真　1枚（縦4.5cm×横3.5cmの縁なしで、無背景（薄い色）） ・官製はがき　1枚 （宛先として住民票どおりに申請者の住所、氏名を記入） ・身元確認の書類1つ（運転免許証等） または2つ（健康保険等被保険者証、国民年金手帳等）

パスポートには有効期限によって10年旅券と5年旅券の2種類があり、
申請時に選択します（未成年者は5年のみ）。

また未成年者が申請する場合には、申請書面の「法定代理人署名」欄に親権者（父叉は母）叉は後見人の署名が必要。
親権者叉は後見人が遠隔地に在住し申請書に署名ができない場合には親権者本人叉は後見人の署名のある同意書を提出。

【パスポートの受取手続き】
申請手続きをすると数日から1週間程度で申請時に提出したはがきが届きます。
はがきに記載された旅券交付日にこのはがきと申請時に渡された受領書、
手数料（有効期限5年で1万円、10年で1万５千円）を持ち、代理人ではなく必ず本人が申請した窓口へ行き、パスポートを取得します。

３．健康診断＆予防接種を済ませる

在日大使館ごとに、指定病院が決まっている場合があります。
その場合指定病院で健康診断を受けましょう。

通院中で、診療継続中の病気がある場合は医師に「経過診断書」を書いてもらい、
渡航先でも診療がスムーズに受けられるように、現地の言葉に翻訳して携行しましょう！

予防接種は渡航先により、受ける必要が出てきます。
欧米ではB型肝炎ワクチン3回接種、ポリオも4～6回接種が義務付けられていて日本とは回数が異なります。
渡航先の情報を早めにチェックし、予防接種を計画的に受けておきましょう。

４．子どもが居る場合、学校関係の手続き

海外へ転校する際は様々な書類が必要となります。

退学届

届出先	子どもが在学中の学校
届出人	保護者
必要なもの	退学届 （退学理由、渡航先、滞在予定期間、転校先名を記入。 転校先名は不明可。書式自由）

入学届

届出先	転校先の学校
届出人	保護者
必要なもの	★転校先が日本人学校の場合 　・在学証明書　　・成績証明書 　・指導要領の写し　　・健康診断表の写し 　・葉の検査表の写し　等 ★転校先が現地校の場合 　・在学証明書　　・成績証明書 　・国籍証明書（パスポート等） 　・当該区居住証明書 　・予防接種証明書　等　いずれも翻訳しておくこと ★補習授業校 　・在学証明書　　・パスポート　等

【教科書取得の手続き】
海外の日本人学校等で使う教科書は文部科学省の委託により、㈶海外子女教育振興財団が給付しています。
㈶海外子女教育振興財団へ教科書給与証明書と印鑑を持参し、所定の申請書を提出して下さい。

５．引越し業者の依頼

業者選びのポイント

海外へ引越す場合の業者選びの基準のひとつとして、
「外航運送に係る第二種貨物利用運送事業」に対する、許認可制度というものがあります。

これを得ている業者は、国から海外への引越しに対するノウハウを、この業者は持っていますよと
認められていることになるので、信頼につながります。

業者への申し込みは、準備の時間に余裕を持ち、手続きの確認
なにより費用を安くするという点からも、なるべく早くしましょう。

何社からでも見積もってもらい、最終的な決定は慎重に行います。
かなりの費用がかかることが予想されますから、安いにこしたことはないのですが
ただ安いだけではなく、現地での日本語サービス有無、荷物への保険、関税にかかわる問題や通関手続きや検疫などについて適切なアドバイスをくれるかどうか、
また現地での治安や子どもの教育などの情報を教えてくれるかどうか、なども判断の基準としましょう。

６．持っていく物、置いていく物を決める

家電製品はプラグの形状が異なり、日本で使用していた物がそのまま使えない場合もあります。
せっかく持っていったのに使えなかった、なんて無駄が発生しないよう、
渡航先の電気事情をよく調べましょう！

各国の電圧と周波数
香港	220V／50Hz	シンガポール	230V／50Hz
アメリカ	120V／60Hz	イギリス	240V／50Hz
ドイツ	220V／50Hz

忘れがちですが風邪薬や胃薬、鎮痛剤など常備薬、ガーゼ、マスク、絆創膏などの衛生用品は多めに持参しましょう。

置いていく物は、預け先の手配をしておきます。実家などに預かってもらう方法や、倉庫やトランクルームを利用する方法があります。処分する場合は早めに粗大ゴミの手配などしておきましょう。

荷づくりの開始

荷造りは、基本的には国内の場合と同じですが、輸送時間が長時間になるため、
その時間荷物が耐えられるよう、梱包に気を配りましょう！
通関手続きの為の荷物内容明細書を作成することも忘れずに。（和文と英文で最低3部作成します）

電気・ガス・水道などの手続き

国内引越の場合と同じです。

電力会社

検針表や領収書に書いてある電力会社の支社へ、移転の連絡をします。

連絡先	所轄の電力会社の支社、営業所
連絡人	契約者
連絡事項	・現住所　　・契約者の氏名 ・引越し日時　・引越し先の住所 ・お客様番号
連絡時期	遅くとも引越し2～3日前

移転の連絡をすると、引越しの当日、電力会社の担当者が来てくれ、料金の精算を行います。
当日精算しない場合は、新居へ請求書が送られてきます。口座振替の場合はそのまま口座から引き落としてもらうことも出来ます。

ガス会社

【旧居のガス閉栓】検針表や領収書に書いてあるガス会社の支社へ、ガス閉栓の連絡をします。

連絡先	所轄のガス会社の支社、営業所
連絡人	契約者
連絡事項	・現住所　　・契約者の氏名 ・引越し日時　・引越し先の住所 ・お客様番号
連絡時期	遅くとも引越し2～3日前

連絡をすると、引越し当日にガス会社の担当者が来てくれ、ガス栓を止め、精算を行います。
メーターが室内にある場合はガス栓を止めるときには立会が必要です。
当日精算しない場合は、新居へ請求書が送られてきます。口座振替の場合はそのまま口座から引き落としてもらうこともできます。

水道

請求書や領収証に書いてある所轄の水道局営業所、
または市区町村水道部・課に移転の連絡をします。

連絡先	所轄の水道局営業所または市区町村水道部・課
連絡人	契約者
連絡事項	・現住所　　・契約者の氏名 ・引越し日時　・引越し先の住所 ・お客様番号
連絡時期	遅くとも引越し2～3日前

移転の連絡をすると、引越しの当日に職員が来てくれ、精算を行います。
当日精算しない場合は、新居へ請求書が送られてきます。口座振替の場合はそのまま口座から引き落としてもらうこともできます。水道の手続きは、各自治体により異なる場合がありますので、確認を！

その他、NHK、郵便、新聞などの手続きもしておきます（国内引越と同様）。
なお、海外赴任などで、短期間で一時的に電話が必要なくなる場合には、NTTで一時預かりの手続きが出来ます。
NTTの電話一時預かりは、「一時中断」と「利用休止」の2種類があります。

「一時中断」・・番号はそのままだけど、毎月基本料金を払わなければいけない
「利用休止」・・番号は変わってしまうけど、基本料金は払わなくてよい

９．現地へ持参する必要品購入（現地では手に入りにくい物、値段の高い物やお土産等）

レトルトのご飯は持って行って良かった、という話を聞きました。
ご飯が変わることでの健康面が心配な方は、ビタミンCなどサプリメントを持参すると便利です。
その他生活品としては、ホッカイロや体温計、生理用品や常備薬を買い置きして持っていくことを忘れずに。

現地に日本人向けスーパーなどあるところが増えています。基本的に、食料品や野菜、醤油などの調味料は現地で手に入るので持参しなくてもOKです。

また、お土産ですが貰って喜ばれるものに、化粧品を挙げている人が大勢います。
日本の化粧品は手に入りにくく、品も良いので女性へのお土産には大変喜ばれるそうです。

引越し料金は業者によって、最大3倍も差があると言われています

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